西浅田のお施主さんである杉田さんと、藤森が出会ったのは、
浜松市ではシェアオフィスの先駆けとなるDexiの異文化交流会でした。
現在は、経営を主導する息子さんをサポートしている杉田さん。それでも毎日、
雑談のような相談のような、たわいもなく交わされる親子の会話が、良好な親子関係を伺わせます。
西浅田の家が建つ前は、元々杉田さんご一家が長らく住まわれていた古家がありました。
数年前、家族の独立を考え、息子さんらはマンション、
杉田さんは一旦、賃貸アパートへ転居。
初めてのアパート生活を、3年ほど満喫していましたが、
駐車場から部屋が遠いことや、屋内に段差があることが、
些細なストレスになるのだと、初めて気づきます。
当時、60歳を過ぎていた杉田さん。80歳90歳になっても、
快適に過ごせる家が欲しいと思うように。
賃貸アパートを出て、中古マンションの購入も視野に入れていましたが、
同じくらいの金額を払うなら、古い家を壊して新築し直すのも、
選択の一つだと考え始めました。
理想の土地を探しながら、古家と土地の処分を考えていた頃、
空き家になっていた西浅田に戻った時、久しぶりのご近所さんとの触れ合いが、
とても心地良かったと振り返ります。