
静岡県浜松市で住宅デザインを手掛けるoro(株)一級建築士事務所です。
2階建ての注文住宅を検討するとき、意外と重要なのが「階段」。
どんなかたちの階段をどこに置くかによって生活動線が大きく変化し、日々の暮らしやすさにも影響します。
また最近の階段は単なる昇降機能だけでなく、インテリアの一部として作用するデザイン性の高いものが増えてきました。
それぞれのライフスタイルによって適切な階段は異なりますので、自分の理想の暮らしに合うものを考えていきましょう。
階段の基本の考え方
階段は「デザイン」×「レイアウト」×「設置場所」の3つの要素でおおまかに構成されています。
とくに一般住宅で採用されるのは以下の通り。
まず基本デザインは2つ。
・箱型階段(ボックス階段)
・スケルトン階段(オープン階段)
レイアウトはおおむね3つ。
・回り階段
・かね折れ階段
・直線階段
設置する場所はだいたい2ヶ所。
・玄関ホール
・リビング
これらの分類にしたがって施工例を見ていきましょう。
箱型×回り階段×玄関ホール

こちらの善地の住宅は「箱型」の「回り階段」を「玄関ホール」に設置しました。
回り階段はU字を描くように180度曲がりながら昇降します。
(180度曲がるところがより広く平坦な踊り場になっているものは「折り返し階段」といいます。学校や商業施設でよく見られるものです)
階段下のスペースは物置やトイレになることが多いです。

回り階段は途中で踊り場となる部分があるので、万が一踏み外したときにも下まで一気に転げ落ちる心配がありません。
スケルトン×かね折れ階段×リビング

こちらの葵西の住宅は「スケルトン」の「かね折れ階段」を「吹き抜けリビング」に設置しました。
建物の壁に沿うように下のほうでL字型にカーブしています。

スケルトンの魅力はなんといっても階段がインテリアになること。
マットなブラックの骨組がリビングのアクセントになっています。
光と風を通すので、吹き抜けリビングと好相性。
一部スケルトン×直線階段×玄関

こちらの西浅田の住宅は「一部スケルトン」の「直線階段」を「玄関」に設置しました。
直線階段は折り返しやかね折れと異なり、名前の通り上から下までストレートな形状です。
6段目から箱型になっています。

回り階段やかね折れ階段と比べて、見通しがよく昇り降りしやすい、施工面積を小さく抑えられる、といったメリットがあります。
以上、住宅の階段を「デザイン」×「レイアウト」×「設置場所」の3つのポイントで考えてみました。
他にも手すりは木材か金属か、踏み板の素材や色はどうするか、階段を構成する要素はたくさんあります。
キッチン、お風呂、寝室…などメインとなる部屋と併せて、階段の種類も充分に検討してみてください。
oro株式会社は静岡県浜松市を中心に新築・リフォーム・リノベーションのデザインを手がける設計事務所です。
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