浜松市で住宅設計を手掛けるoro(株)一級建築士事務所です。

先日、社員のみんなで「鴨江アートセンター」に行ってきました。

実はoro設計の鴨江事務所から徒歩3分ほどの距離にあり、何度も目の前を通り過ぎてはいるのですが、改めて訪問するのは初めてでした。

公式サイトによれば、1928（昭和3）年に静岡県の浜松警察署庁舎として建設。

鉄筋コンクリート造3階建て、延床面積1334.68㎡とのこと。

築造当初は真ん中の棟の屋上に望楼が立っていましたが、2001年に耐震上の問題で解体されたそうです。

正面入口に並ぶ3連アーチが、優雅でありつつも重厚な雰囲気。

上階にはパルテノン神殿の石柱のような5本の柱もあり、こちらも力強さや堅実さを感じられますね。

中はこんな感じ。

中央の円柱が存在感ありますね。

2013（平成25）年11月からは「市民の文化芸術活動の拠点」として、浜松市鴨江アートセンターに改称し、再活用されています。

一年を通して、全国のさまざまなアーティストによる展示やイベント、ワークショップなどを開催している、小さな美術館のような存在。

館内の至る所にある、アーチ型の垂れ壁。

左右の端のほうの段になっている箇所をよく見ると、それぞれ少しずつ違いがあり、当時の職人も手探りの中で作ったのかなぁと想像します。

緩やかにカーブする手摺。

現代でこんな風に施工することは、工法的にも金額的にもほとんどないでしょう。

館内の7つの部屋は1時間単位で貸し出しを行っていて、誰でも申込可能。

こちらの大きい部屋はなんとなく図工室の雰囲気を思い出します。イスのおかげ？

この日は「婦木加奈子展覧会　こちらのなぞらえもの」という展示が開催されていました。

作者の婦木加奈子さんとも少しだけお話することができ、作品に対する思いや、展示の仕方の工夫などを教えていただきました。

ぼんやりと暗い部屋で作品をじっくりと鑑賞していると、どこか別世界にいるような気分でした。

こちらの展示は12月4日(水)～12月15日(日)までです。

鴨江アートセンター
〒432-8024 静岡県浜松市中央区鴨江町1番地
公式HP／Instagram

レトロ建築が好きな方、アートや個展が好きな方はぜひ行ってみてください。

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