浜松市北区引佐町で擁壁改修工事のご依頼がありました。
現在の状態。
石垣の上にコンクリートブロックが積まれています。
これはいわゆる「二段壁」という状態で、倒壊する可能性があり大変危険です。
近づいてみました。
上部のコンクリートブロックの部分が手前側に傾いています。
側面には大きな亀裂が走っています。
ここから雨水が入り、雨が降るたびに壁の中の土を外へ流出させてしまいます。
お施主様は、崖下に隣接する土地の所有者の方から「塀が傾いてきているのでは」とご指摘があったため、施工会社を通して当社へご相談いただきました。
将来的には上に建っている住宅を売却される予定もあり、このままでは売却価格に大きな影響が出てしまいます。
そこで今回のご依頼に至りました。
現地測量を行います。
土地の地形や建造物の位置関係を正確に把握するため、トータルステーションという測量機器を使って角度と距離を測定します。
その後、会社に戻って図面を作成し、数ある中で最適な工法を検討します。
今回は「間知ブロック積擁壁」で施工する予定です。
擁壁の所有者には、擁壁を適切に維持管理する責任が発生します。
ある日突然、自分の土地の擁壁が倒壊して人や建物に被害を与えてしまった……なんてことになったら、その後の裁判や損害賠償などに伴う金銭的・心理的負担は計り知れません。
お住まいの土地で擁壁にヒビが入っている、傾いている気がする、などお気づきの際はぜひご相談ください。
当社は現地測量・確認申請から設計監理まで一貫して承ります。
施工完了後の様子もまた改めてご報告しますので、お楽しみに。