30坪の土地に建てる上物の予算は約1800万円。
お一人で住む前提ではあるものの、息子さんからは、
「お母さんが死んだら賃貸に出したいから、個性的すぎる家はやめてね」
と、諭されたと笑いながら話します。
それでも、ご本人が心地よく暮らせる空間になるようにと、
希望をふんだんに取り入れました。
たとえば、Dexiの内装が黒を基調としていたため、
あえてご自宅は、グレーを主な色味として採用。
とはいえ、単調な印象にならないように、木や白のタイルを用いつつ、
色のトーンを同じにして、統一感を演出。
ほか、杉田さんは趣味が多彩なため、ポストカードを飾れる棚や、
クラフトができるスペースを設置するなど。
杉田さんは、自身が気分良く過ごせるモノや環境を熟知されているので、
だからこそ、現在のお宅と、これまで大切に使ってきた
家具との親和性が高いのだと思います。
まさに、「故きを温ねて新しきを知る」を体現しているかのよう。
長い人生において、家作りは一瞬ですが暮らしは一生続きます。
杉田さんを見ていると、住まいというのは、
いかに自分にとって、大事な日々を気持ち良く送れるかが
最優先すべき事柄なのだと感じました。
杉田さん、インタビューにご協力いただき、
誠にありがとうございました。
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